Closing
医院の閉院
医院の閉院には、承継に伴う閉院、売却による閉院、後継者不在のための閉院があります。
どの閉院に関しても、必要な手続き(診療所廃止届出の申請など)を行わなければなりません。
閉院は3年程前から検討をして頂き、税理士や医業コンサルタントの確認を行い、詳細に計画を立てることが重要です。
閉院時にはカルテの保存などの問題が生じます。カルテは、保管義務のある書類として5年間の保存が義務付けられています。しかし、患者の損害賠償請求権が10年であることから、閉院したとしても患者のカルテを10年間保存することが望ましいと考えられます。なお、承継の場合は、承継した医療機関の管理者であるドクターにカルテの保管義務が生じることになります。
また、医療機器について医院の場合は、高額かつ大型のものが多いため、その医療機器の買取を依頼するか、処分するかを検討する必要があります。
処分に関しては、有料で引取を受ける企業もあるため、複数の医療機器買取処分業者に査定を依頼することが望ましいと思われます。